意識することからはじめる、お口の健康維持。

「歯磨きしてをいれば虫歯にはならない」と思っていませんか?
日頃からのセルフケアはとても大切なことですが、お口の状態は人それぞれ異なるため歯磨きだけで完全に虫歯や歯周病などを防ぐことはできません。

もしかしたら「毎日歯磨きしていたのに虫歯になった、歯茎が腫れた。」という体験をした人のほうが多いのではないでしょうか。年齢によってお口の状況も変化します。口腔内の細菌の種類、唾液の質や量、歯の生え方により虫歯や歯周病のリスクもそれぞれ変わってきます。正しいブラッシングできているかもとても重要なことのひとつです。歯磨きだけでは落としきれない汚れが蓄積され歯石や細菌が増えてしまいます。

これらは、ご自身の歯(天然歯)でもインプラント治療でも同じことが言えます。日頃の歯磨きでは落としきれない汚れは、定期検診に通いメンテナンスすることで長期的なお口の健康を維持するにつながります。歯科医師でなければ気づくことができない症状の変化もあるかもしれませんよね。その症状の変化も定期的にメンテナンスに通っていれば、初期段階で改善することが可能になってきます。


 

 
予防の意識の違いは80歳でこんなに差が出ます。

スウェーデンは予防に対しての意識が高いということをブログに書いたことがありますが、長期的に見たときにこんなにも差が出てしまうんですね。スウェーデンの数字を見てわかるように、80歳で歯が20本残っている結果は予防歯科による効果が大きいです。私たちも歯の健康の意識を高めていくことで、数年後、数十年後の自分の歯を守ることができます。

インプラント治療してもメンテナンスが必要なの?

インプラント治療をしたからといってメンテナンスしなくても大丈夫ということはありません。インプラント治療後は、セルフメンテナンスに加え、定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける必要があります。日頃からの歯磨きに加え、定期的にプロによるクリーニングを受けることで、インプラント周囲炎の効果的な予防が可能になるのです。クルマだって定期的にメンテナンスしますよね、新車を買ったからといって10年メンテナンスしないなんてことはないと思います。

インプラント周囲炎という言葉を耳にした事がある方もいらっしゃると思います。インプラントの治療後、細菌感染によって歯肉や歯周組織に炎症が起こることをインプラント周囲炎と言います。周囲炎は初期段階では痛みなどがないため、自覚症状がでる頃には重症化していることもあります。
 
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インプラント周囲炎を予防するには?

  • 正しいブラッシング方法で日頃から効果的なプラークコントロールを行う
  • 医師の指示に従って、定期的な通院(メンテナンス)を継続する
  • 喫煙や食習慣など、インプラント歯周炎のリスクを高める生活習慣を改める

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    佐藤誠歯科医院ではインプラント周囲炎を含めた口腔内の予防、健康のために定期的なメンテナンスを推奨しています。ブラッシング指導も行っていますので、ご自身の磨きかたに不安がある方は診療スタッフにお声がけください。
     
     

    予防歯科は『知る』ことから始まります。

    むし歯の原因、歯垢の正体とは。

    歯垢(プラーク)は、むし歯の原因となるミュータンス菌などの細菌のかたまりです。口の中に残った糖分から酸を作り出し、歯を溶かして穴を開けてしまいます。これが「むし歯」です。歯垢を残さずに磨くことはむし歯の原因を取り除く大切なケア。歯垢には粘着力があり、うがいだけでは落とせません。食後や寝る前にしっかり歯垢を取り除くためには、歯みがきが大切なのです。

    実は、思っている以上に多いみがき残し。

    歯垢を取り除くためには正しく歯ブラシを使うことが基本です。ですが、自分ではしっかり磨いているつもりでも、歯と歯ぐきの間の歯垢については、約8割の人がみがき残しが多いというデータもあります。

    みがき残ししやすいところこそ丁寧に。

    では、どんなところに歯垢は残りやすいのでしょう。歯並びが凸凹しているところや歯が重なって生えている(そう生)ところは、歯ブラシの毛先が届きにくい部分です。最近は歯並びが悪い人が多く、日本人の役半数にそう生があります※1。歯垢の残りやすい部分こそ、しっかり注意してケアしましょう。
    ※1.『歯科疾患実態調査』厚生労働省

    みみがき残しのケアには、フロスやワンタフトブラシを使ってみましょう。

    歯ブラシが届かない歯と歯の間には「デンタルフロス」を使い、毎日のケアでしっかり歯間の歯垢も取り除きましょう。また、奥歯や歯並びの悪いところのみがき残しには、歯垢をピンポイントで狙える「ワンタフトブラシ」がオススメです。自分の歯の状態に合わせたアイテムと適切な使い方を知るために、歯科医院などで定期的にセルフケアの指導をしてもらいましょう。